100%を求めない!


大多数の個人は、ファンドマネージャーほどにはお金の運用に時間と情熱を注ぎこむ意思を持っていません。

当たり前のことです。

普通の人にとって、お金の運用は、仕事でも、趣味でもありませんから。

従って、その時に一番いい運用方法ではなくても、まあまあの方法でかつ無難な方法があれば、それで十分なのです。

つまり100%を求めてはいけないということ!


知識がないにもかかわらず下手に欲を出すと、きっと痛い目にあうでしょう。

大切なことは、新しい商品に興味を持ったり、セールスマンの勧めに乗ってしまったりして、ダメな運用商品を買わないように注意することです。

なぜなら大多数のセールスマンは、もっと手数料が高くて儲かる(購入者が損する)商品を勧めたいはずですから…


ところで、あまりにも多い金融商品の数にげんなりしている方が少なくないでしょう。

金融マン諸氏には申し訳ありませんが、これらの商品の宣伝やセールスのアプローチは、極めて執拗で、時にうるさくもあるし、重要なポイントを顧客に気づかせないような巧妙さを備えています。

また、これらを説明しアドバイスすると自称するセールスマンやファイナンシャル・プランナーをうさんくさく思われる方もいるはず。

実際に、そもそも他人にアドバイスするには、知識が不足している自称専門家が多いのです。

銀行の窓口などで入手できる無料の情報に価値があると思いますか?


「ベスト」とか「最新」ではなくても、普通の人には十分です。

むしろ小さな差に対して飢餓感をあおられて、間違った運用商品を選択してしまうことの方を恐れるべきでしょう。

金融商品は次々と新しいものが登場するし、既存の商品が変質することもあります。

しかし、常にベストな商品を選択していなくても、「まあまあベスト」に近い商品を知っていて、それを持っているなら十分でしょう。


みなさんはマネー誌に原稿を書いたり、金融機関に広告取りの営業に行ったりしませんので、新しい金融商品の登場を気にし続ける必要はありません。

金融機関やマネー誌のようなメディアは、金融商品の優劣にことさら注目させようとする傾向があります。

たとえば、「全て!」がダメな毎月分配型の投資信託にも、「お勧めのファンド」があったりして驚かされることも…

率直に言って、同じような内容の商品により高い手数料を払わないということだけ気をつけていれば、まずは十分です!


100%を求めてはいけません!「まあまあベスト」で十分です!